ArcelorMittal | 英語学習を通じて人財の潜在能力を解放

米国をはじめ、欧州やアフリカで事業を展開する世界最大級の鉄鋼メーカーであるArcelorMittalは、革新的で環境に優しいプロセスによる持続可能な鉄鋼生産の実現を目指しており、この目標の達成に向けて、19万人を超えるグローバルな従業員がイノベーションを促進することのできる文化の醸成に取り組んでいます。

ArcelorMittalでは、英語能力の低さが個人とビジネスの発展の妨げとなっており、それによってコラボレーションの欠如や知識の伝達の滞り、リーダーシップを発揮するグローバル人財が能力を十分に発揮できないなどの弊害が生まれ、多くの機会損失につながっていました。

そんな中、300人のトップリーダーが集まる場で、「通訳を介したコミュニケーションがビジネス成長の妨げになっているため、言語や異文化コミュニケーションのトレーニングを行うべきだ」という意見が挙がり、ビジネスの成果向上に焦点を当てた、効果が測りやすく、世界中の人が理解できるグローバルな学習イニシアチブの設計に取り組むこととなりました。

さらに、より広いビジネス領域で成果を上げるために、地域ごとに語学研修の機会を設けることで、より多くの従業員の語学の習得を促し、地域レベルの意思決定の質を向上させることを目指しました。

本事例では、ArcelorMittalが、英語能力の向上によって、どのようにコンピテンシーを改善し、生産性を高められるようになったかを解説します。

EF Corporate Learningは、ArcelorMittalとの緊密なパートナーシップを通じて、業界特化型のオンライントレーニングモジュールを作成するとともに、緊急かつ特定のニーズを持つ学習者のためにレッスン内容をカスタマイズしました。これにより、学習者が、自身の業務と関連性が高いコースを受講し、短時間のうちにビジネスで成果を上げられるようになりました。

参加者には、多様なニーズに応じるカスタムメイドのコースを通じて、迅速かつ効率的に学習を進められるオンライン語学スクールである「「EF English Live Business」へのアクセスや、自習や少人数・個人セッションによるサポートが提供されました。先進のデジタル機能を取り入れた EF Corporate Learning の学習プラットフォームは、多言語対応となっており、世界中のあらゆるスマートデバイスから365日24時間いつでもアクセスでき、トレーナーによるオンデマンドのライブレッスンを受けることもできます。

また、英語能力の指標を作成し、従業員が自分のレベルを把握し、さらなる成長を遂げるための個別支援を受けられるようにしたことで、11,000人以上の従業員のニーズを把握し、適切なコースの受講を促すことができるようになりました。

本プログラムの実施により、数千人のArcelorMittal社員の英語レベルが向上しただけでなく、現在はその家族もプログラムの対象となったことで、より大きなインパクトが生まれています。全世界の平均的な進捗状況を見ると、従業員はA2レベルからB1レベルに移行しており、多くの従業員がさらなる上達を目指して前進しています。